その人との出会いを一生のうちたった一度のものと心得て、誠心誠意・全身全霊で接すべしという茶の湯の精神を表した言葉。
一生に一度である以上、失敗を償う機会はない。準備万端整え、最高のもてなしを提供する。失敗や怠り、ごまかしなどあってはならない―本来、これは、もてなす側が自身を厳しく律する心構えを示す言葉である。
では、これを、もてなしを受ける側からの視点で捉えるとどうなるか? このような出会いが一生の間忘れることのできない強く深く印象付けられた最高の思い出となることは想像に難くない。そこから、この言葉が、一生のうち自身の価値観をも揺さぶる非常に意義深い出会いという意味でもつかわれるようになった。あの人に出会わなければ、私の人生は大きく違ったであろうというような希少な出会いということである。
私は、私の門をたたいた一人ひとりの学生たちに対し、本来の意味である「一期一会」の心構えで接することにしている。そして、願わくは、全ての学生たちの人生を変えるような、彼らにとっての一期一会でもあって欲しい。そして、彼らの記憶の中に長くあり続けたいものだ。
これが私の生きた証である。
「我、死して滅せず。正に人の心にあり」
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